●認証者 2018/12/15

2003年ごろの【クロッカス咲いたよ】ではないかと思います。
初期というか、【クロッカス咲いたよ】のごく初めに創った個体のひとつだと思います。
　　
当時、サタケガラスでのとんぼ玉制作で、玉の部分の外側に立体の生き物を造形した作品の存在を自分のもの以外見た事がなく、このような作風にすることでおきる丸い作品とは異なる強度の問題など、大切なことをひとつひとつさぐりながらの制作でした。
そのためこの作品も、表現はまだ拙くともしっかりと安心できるつくりになっています。
　　
クロッカスの花をモチーフにしたのは、春一番に見る嬉しい花であるからで、制作にあたっては、花より球根や根っこ、特に球根の皮のイメージを一生懸命に表現しようとしたのを覚えています。
そして今に至る根っこの表現はこのころがスタートでした。
上に乗っかるトカゲちゃんは1年後２年後と、後になるほどおデブで手の込んだ様子に発展しますが、この個体は痩せっぽちでシンプル。
そのおかげで、玉としての重心は後年のものより良いです。
（申請者さまの文言には【クロッカス咲いたよ】が2006年〜になっていますが2003年頃からが正しいです）